女性のかかりやすいがんの1位は乳がんです!
乳がんの罹患者は現在も増え続けており、現在では女性の9人に1人が生涯で乳がんにかかると言われるほどで、部位別で見ると女性が最も罹患する数が多い部位となっています。これは食の欧米化やライフスタイルの変化に伴い、エストロゲンという女性ホルモンが分泌される期間が長くなったことが原因とされています。乳がんの早期発見のためにセルフチェックは重要ですが、乳がん検診も重要な対策の一つです。
乳がん検診とは?
乳がん検診とは、乳がんについての「症状がない人」が受けるためのもので、乳房専門の健康診断です。
自覚症状がなく、セルフチェックではわからない早期の乳がんの発見には、マンモグラフィ(乳房用のレントゲン)や超音波(エコー)などの画像診断が有効です。特にマンモグラフィによる検診は、乳がんの死亡率を15%以上減少させるというデータがあります。 日々のセルフチェックは健康を守るために最も重要な対策の1つですが、早期発見の確率をより高めるために、検診機関による検査も積極的に利用しましょう。
【対象者】
厚生労働省が定めるがん対策の指針(ガイドライン)では、「40歳以上が対象で、問診及びマンモグラフィによる検査を2年に1回」と定められています。対象の人はこのガイドラインに基づき、適切な周期で乳がん検診を受ける習慣を付けましょう。
なお、対象年齢に満たない人(40歳未満の人)は必ずしも積極的な乳がん検診の受診は推奨されておらず、セルフチェックの習慣を付け、正しい知識を身に付けておくことがより重要です。
これはマンモグラフィによる検査が、早期発見のメリットだけでなく、レントゲンによる(微量の)放射線被爆などのデメリットもあるためです。
なお、セルフチェックなどでしこりや違和感などを発見した場合は「症状がある人」という扱いになり、乳腺の専門医の診察を受ける必要があり、これは保険診療の対象となります。この段階では精密検査が行われることになります。